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コラム

- 第6章 - 第2回 「噛めない 」で不自由していませんか?~噛むと痛い・噛み切れない

 

噛むと痛い・入れているだけで痛いというのでは、何のための入れ歯かわかりません。入れ歯は、しっかり噛んで食べるために必要不可欠な人工の器官です。
このような場合は、まず傷ついている口腔粘膜をしっかり治療し、義歯にかかる力が均等に分散されるように調整する必要があります。ガマンして合わない入れ歯を使い続けると、入れ歯による圧迫で口腔粘膜の炎症はさらに広がってしまいます。
また入れ歯になるまでの間に、虫歯や歯周病などで歯ぐきの粘膜が傷ついたり炎症を起こしていると、歯を支える歯槽骨が吸収し、顎骨の中の太い神経(下歯槽神経)が粘膜のすぐ下まで接近して、入れ歯をいれる事によるちょっとした圧迫や刺激で激しく痛みます。
そこで痛む部分に圧力がかからないように義歯の床(ピンクの部分)や人工歯を調整しますが、骨の吸収が大きいと改善が難しい場合もあります。

つぎに痛みはないのにうまく噛めない・噛み切れないという場合は、まずその人のアゴの動きに入れ歯の咬み合わせが合っていないことが考えられます。
入れ歯は、歯ぐきの型取りをして石膏で土台(模型)を作ったあと、人工歯を並べて作ります。しかし、人間の口の動きはじつに複雑で、ただ順番通りに並べればいいというものではありません。
その人その人固有のあごの動きや噛みグセ、噛む力、そして残っている歯の状態に合わせて並べていなければ、うまく噛むことはできないのです。また良く使 い込んだ古い入れ歯は人工歯がすり減って噛み合わせが低くなり、アゴの位置関係も狂うことにより咬合力が落ちる事も考えられます。
いずれにしても、たとえ見た目はきれいに並んでいる入れ歯でも、実際にその人の口の中でアゴの動きや咬み合わせに一致していなければ、食事が十分にとれず、全身の健康を損なってしまいかねませんので、顎関節機能の改善が必要になります。