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コラム

- 第4章 - 第4回 まだまだ間に合う大人の矯正
 「矯正治療は若いときでないと効果がない」「年齢とともに歯が衰えるのは仕方がない」と思われがちです。ところが、適切な矯正治療をおこなえば、40代を過ぎても口の中の健康を維持することができます。大人になってからでも、歯は十分に動くのです。  意外なことに40代は、歯周病と歯間の虫歯が発生しやすい要注意世代です。子育てや働き盛りの忙しさに気を取られ、歯と口の健康はつい忘れがちになってしまいます。気づいたときには、歯周病や虫歯が進行して口の中がガタガタになり、噛み合わせのバランスが崩れている人を多く拝見します。こうなると、失った歯を補う治療だけではなく、口の中全体のバランス回復が必要になります。歯列矯正は、倒れたり、ねじれた歯を正常な状態にして、新しくしっかりとした噛み合わせを作ることができます。その上で、差し歯などの適切な修復物を入れ、口の中の健康を完成させます。「矯正イコ-ル審美」ではありません。成人矯正は、口全体の健康を守るために「総合的な歯科治療の一部」としておこなわれるものなのです。 

歯と顎の骨の間には、歯根膜と呼ばれる部分があります。歯に横向きの力を加えると、この歯根膜が引っ張られて伸び、骨との間にできた隙間に新しい骨が作られます。歯が傾いた側の歯根膜の力が弱まり、加えられた力の衝撃で骨が溶けていくので、歯が少しずつ動くのです。 矯正治療は、この歯根膜の性質を利用し、動かしたい方向に力を加え、歯の位置を変えます。  つまり、歯根膜が生きている限り、いつでも矯正治療ができるのです。  40歳を過ぎてもこれからの健康と美しさのために、少し時間はかかりますが歯列矯正治療は非常に有効な方策なのです。