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コラム

- 第2章 - 第3回 だ液の働きや「吸う」ことの働き

だ液はたくさんの働きを持っています。細菌に抵抗する、細菌の発育を抑える、でんぷんの分解、嚥下しやすくするなどです。それだけではなく、ホルモンの要素を血液の中に流して脳を活性化する働きもあります。
 
おなかの中の赤ちゃんは羊水を飲んでいます。指を吸う赤ちゃんもいます。1日に400~600ccの羊水を吸っています。小さいときから吸うという行為をしています。それが赤ちゃんにとって大きな刺激となり脳を活発化させています。脳の神経細胞は刺激を与えることでネットワークをつくりますが、一番それが活発なのは10歳くらいです。さまざまなバランスのとれた刺激を与えること、特に噛むという習慣を日常的におこなうことが大事です。
 
こういう脳が発達するときにお母さんから離すとどうなるか。生まれたてのサルをお母さんから離す実験をおこないました。そのサルは、6か月経つとげっそりとやせ、他のサルの中に入っていくことができなくなってしまいました。脳の中のソフトウェアの部分、精神の部分は9~10歳でできあがります。それまでにバランスのとれた刺激を与えることが大事です。脳には可塑性があります。どこか壊れても脳がまわりの環境からバランスのとれた刺激を受けて反応し、シナプスを萌芽させ神経回路を増やしていく性質です。その可塑性が一番働くのは10歳くらいまでです。